| 一般審判さんが仰っているのは、2007年にミニバスのルール変更があり 競技規則書が新しくなった年のことです。 それまでの「ミニ・バスケットボール」という名称が「ミニバスケットボール」とミニとバスの間の 中黒の点(・)が無くなり、ひと続きの「ミニバスケットボール」に改名されたときのことです。
ミニバスケットボールの競技は、一般のバスケットボールの規則書を参考にするのではなく ミニバスケットボールの競技規則書で運営する小学生を対象とした独自のスポーツです! とのことです。
また最近ではミニバスケットボールは競技性の高い一般のバスケットボールとは異なり 「普及」を目的とした「教育スポーツ」であるという考え方も出てきています。
ミニバスケットボール競技規則書の「まえがき」には(抜粋ですが)
この競技規則書の願いは、ミニバスケットボール競技が「友情・ほほえみ・フェアプレイの精神」 によって行われることにあります ミニバスケットボールは子どもたちのために考案されたバスケットボールのゲームです。 ( 中 略 ) 規則もできる限り簡易にし、条文も少なくなっています。 したがって、この規則書に書かれている規則だけではゲーム中に起りうるすべての状況を網羅 できるものではありません。 このような場合にはミニバスケットボールの「友情・ほほえみ・フェアプレイの精神」に 照らし合わせ適切に処置してほしいと願っています。
と記載されています。
また、第2条 ゲームの目的 の条文の中に
各チームの目的は、競技規則に決められた範囲で相手チームのバスケットにボール を投げ入れて得点することと 相手チームにボールを持たせたり得点させたりしないようにすることである。
とあり、規則の注解には
年少の初心者と年長者との間には体力、技術の差があることを考慮に入れて規則を運用する必要がある。 しかし、ミニバスケットボールにおける年長者への移行期にあって、すぐれた競技のできるプレイヤー に対しては厳格に規則を運用すべきである。
とあります。
8年目のミニ監督さまが仰る「アドヴァンテージを考慮しない方が指導の意味でも・・・」に共感しますし また高い技術を駆使する年長者のプレイについては、ミニバスのゲームの目的を理解して アドヴァンテージも含めた「フィール・ザ・ゲーム」でジャッジしています。
新米コーチさんの仰る、少子化での10人出さなければならないルールゆえの低学年と高学年の 混合チーム編成であまりにも技術差や体力差が大きい場合の判定基準は本当に難しいですよね! ラグビーのようなものすごい時間差のあるアドヴァンテージ方法であればやりやすいかも・・・ですね(笑)
mamamaさんの仰るサッカーのアドヴァンテージがどんな考え方かはあまりよく知りませんが バスケットボールのアドヴァンテージは、プレイヤーやチームが意図したプレイが続けられる場合は ディフェンスに責任のある接触が起っても、オフェンスにプレイを継続させるノーコールの判定。
例えば、起った現象をファウルとして取り上げるとスロー・インの処置になってしまうと思われるケースで、 ファウルを取り上げなくてもそのまま簡単にドリブルシュートに行けた! あるいは前を走る味方へワンマン速攻のパスがしっかりと出せてシュートまで行けた! というような予想が立ち、確信が持てる場合はノーコールにしています。
逆に、「ドリブラーがこけたりしてから吹けばいいや!」とか「パスが乱れたことが確認できてから吹けばいいや!」 ぐらいのゆったりした感覚で、余裕を持ってジャッジしているとけっこう上手く行く場合があります。
いわゆる『(笛を吹く息を)飲む! 』という感覚が出来上がりますよ!
得点に結びつくオフェンスの頑張りを、しっかり感じ取り評価してあげている感覚が ゲームとの一体感をより強く感じ取れる瞬間ですし、その方がバスケットボールが面白い!
・・・・・ ですよね!(笑)
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