あらためて…


先日アップした【て…】というエントリーを一旦削除しましたので…

改めて【て!】に関するエントリーをアップしたいと思います。

先ずはガイドラインから…

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1.悪い手・腕・肘の整理(HAND-CHECKING 含む)

1)基本的考え方

(1)オフェンス・ディフェンスのどちらかに、不当に有利・不利が生じないようにする必要があり、プレイヤーの FOM (Freedom of Movement:オフェンス・ディフェンス共にコート上を自由に動く権利)を確保し、クリーンでスムーズなゲームを提供する

(2)悪い手・腕・肘を放置すると、その後の試合(時間帯)でラフなプレイを引き起こす原因となるため整理する必要がある

ファウルの3原則 

1)触れ合いの事実

2)触れ合いの責任

リーガルガーデイングポジションシリンダー、etc

3)影響

オフェンスの  R(リズム) S(スピード) B(バランス) Q(クイックネス)に影響のない触れ合いは取り上げない。

ハンドチェックについては、触れ合いの度合いで判断せず整 理するべきプレイである → 軽い判定(チープなファウル)とは区別する

(3)悪い手・腕・肘は、ディフェンスだけでなくオフェンスに対しても整理をする必要がある 

(4)悪い手・腕・肘は、ディフェンスとオフェンスのリアクションではなくアクションに対して判定する必要がある

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前回のエントリーでは、画像を使ってシリンダーを侵している状況等を説明しました。

こういったシリンダーの概念があり…

 

この赤い矢印が手や腕・肘だとしたら、既に相手のシリンダーを侵していることになります!

 

お互いのシリンダーが重なり合うこともありますので シッカリとした見極めが必要です…

 

が…

こういった体勢のオフェンスプレイヤーに対して…

 

ディフェンスプレイヤーが 伸ばした手や腕・肘で相手にアクションを起こすことは 規則で許された行為ではありません!

(該当する条文は後述します)

 

少なくとも…

 

相手に こう当てるのはオッケーで…

 

こう当てるのはアウト…

 

なんてものではありません!(苦笑)

 

 

その上で 先のガイドラインでは…

【ディフェンスとオフェンスのリアクションではなくアクションに対して判定する必要がある】

とある訳です。

 

 

これがね…

先日まで参加していた 中国学生春季大会でも ほとんど鳴らないんですよ…

(-_-)

 

こうなるとね…

能力が高く、体格に勝る強豪チームのやり放題になるんです!

 

こういったファールを取り上げてもらえば 山大のような弱小チームが勝てるなんてものだとは思ってはいません…

 

でもね…

弱いなりにも 正当なバスケットで勝負したいじゃないですか?

納得いく負け方ってのもあるんですよ!

 

 

ってかね…

そもそも 審判として正しくルールを理解しているのでしょうか?

 

少し長いエントリーになりますが…

基本は常に【競技規則】です!

 

ここでは以下の条文を取り上げます。

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33.11 手や腕で相手チームのプレイヤーに触れること

(1)プレイヤーが相手チームのプレイヤーに手や腕で触れることがあって も、かならずしもファウルではない 。 審判は、プレイヤーが相手チームのプレイヤーに手や腕で触れたり触 れつづけていることがそのプレイヤーに有利になっているかどうかを よく見きわめなければならない。

(3)相手チームのプレイヤーがボールを持っていてもいなくても、防御側 プレイヤーが突き出した手や伸ばした腕で相手に触れて相手の動きを 妨げることは、イリーガル・ユース・オブ・ハンズのファウルである。

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先程も述べたように お互いのシリンダーが重なることは現実として有りえます。

また、偶然に相手に触れてしまうケースもあります。

 

 

でも…

先の画像のように 突き出した手や腕で相手に触れることは その時点でアウトです!

 

しかも今回のガイドラインで通達があった訳です。

 

【ディフェンスとオフェンスのリアクションではなくアクションに対して判定する必要がある】

 

 

このガイドライン

WJBL・BLG審判員向けに 昨年の9月1日付けで配布されたものではありますが…

 

上級審判員等は 必ず目にしている通達だと思います!

 

 

昨年の9月時点で通達されているにも関わらず…

そんな上級審判員や 協会審判部に関わっている偉い方々の実際のゲームで そのアクションに対して笛が鳴ることは少ないのが現実です。

 

元々 突き出した手や腕での触れ合いはファールだと記述されているにも関わらず…

 

先日の中国大会でも 何度もアピールしたんですよ…(笑)

 

『その手はいいの?』

『そんなのはディフェンスじゃないでしょ?』

 

 

アピールの効果か後半に二回程鳴りましたが…(笑)

 

 

要はね…

こういった手や腕の使い方をさせないようなゲームコントロールをするのが 審判としての大事な役目の一つではないかと 私は思うんです!

 

ファールを取り上げて分からせる事も大事ですが…

ファールをさせないようにする!

 

そんなアプローチをする審判員が多くなってほしいなと思います。

(^^)

 


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