さて…


Your Decision (笑)

 

 
今回は とても面白そうな題材を目にしたので 投稿主様の許可を頂き 動画をアップした上で 皆に考えて頂こうと思い 記事をエントリーしました。

動画は練習試合の模様であり 今回はオフェンスファールを取り上げています。

この判定が正しいかどうか?

なんてのをワイワイやりたい訳ではありません。

パッと見た感じでは ブロッキングといった印象でしょうか?

事実 この動画に対するコメントも ブロッキングと言う反応が多かったのですが…

気になったのは その理由です。

遅れてる!

体が横を向いてるから!

足が止まってないから!

漠然と こういった現象はディフェンスファールなんだ! って感じで述べておられる方が多かったような気がします。

他人が そう思うのは自由ですが…

審判員としては その根拠を競技規則で示さなければなりません!

遅れている事が問題なら それはどの条文に…

体が横を向いてる事が問題なら それはどの条文に…

足が止まってない事が問題なら それはどの条文に…

それらを明確にしなければ、ただの感覚的なものでしかありません!

では 静止画も交えて見ていきたいと思います。

先ず ディフェンスに求められるのは 競技規則 第33条 の次の一文…

ボールをコントロールしている相手チームのプレイヤーに向かって両足を床につけて【最初の正当な防御の位置】を占めている。


相手選手と向き合い リングを背にして ポジションは取れているように思います。

その次は 次の一文がポイントになります。

防御側プレイヤーは、防御の位置を維持するために その場で止まっていてもよいし、真上にジャンプしても 相手の動きと【平行に(横に)】あるいは【後方】に動いてもよい。


コートのラインで ある程度の位置はわかると思います。

この後のステップがクロスになっていくことが この攻防の判定を難しくする訳ですが…

クロスステップで接触すればファールだなんて条文はありませんので これはこれでオッケー!(笑)

更に この一文…

防御側プレイヤーが相手と【平行に(横に)】あるいは【後方に】動くときに、片足または両足が瞬間的に床から離れることは通常の動きであり、引きつづき防御の位置を占めていることになる。

これだけで 先ほどの 足が止まってないとか 体が横を向いてるとかが 今回のプレイをブロッキングとする根拠にならない事は明白ですよね!?

((´∀`))

最後の接触の場面です…


注目すべきは 接触が起こったポジションと その接触の責任だと思います。

このディフェンス選手は 恐らく 相手のボールをスティールしようと考え ボールを右手で弾きにいってるように見えます。
(ドライブを止めるなら 違う動きになるはずです)

んで

ドカン! とぶつかる訳ですが…

オフェンス選手の横から ディフェンス選手がぶつかっていますか?

仮にオフェンス選手が コーナー付近に向かって進んでいるなら これは横からになると思いますが…

オフェンス選手は リングに向かったわけです。

ディフェンス選手も NICEディフェンスとは言えないまでも オフェンスがリングに向かう進路上に先に位置を占めていたと見えなくもありません。

先ほどの条文に当てはめると…

最初の正当な防御の位置を占めた後の動きは その攻防の最中は 足が床から離れていても 動いていても 体が横向きになっていても…

引きつづき防御の位置を占めている事になるわけです。

その上で 次の一文…

【次の状態で触れ合いが起こった場合は、ボールをコントロールしているプレイヤーに触れ合いの責任がある】

(1)最初の正当な防御の位置を占めている
(2)防御側プレイヤーが先に位置を占めていて、その【トルソー(胴体)に触れ合いが起こる】

さて…

この動画の位置から判定する事はありませんが…(笑)

コート上で 笛を咥えていたとしたら…

このプレイを どうジャッジしますか?

((´∀`))


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