やはり…


一指導者として…
また バスケットボールを愛する人間として この話題に触れない訳にはいきません。
大阪市立桜宮高校の 【体罰】事件です。
先ず始めに
【亡くなられた生徒さんのご冥福を、心よりお祈り申し上げます】
さて、今回の事件ですが…
社会的に大きなニュースになった事もあり 様々な意見が飛び交っております。
絶対に許せない! といったものであったり 
多少の体罰は認めるべきだ! といったものであったり
自分の体験を元に 必要悪だ! といったものであったり
体罰云々といった観点ではなく 今回の指導者の人間性に対する批判や擁護であったり…
立場や視点が変われば いろんな意見が出てくるのは仕方の無い事ですが、少なくとも今回の一件で 尊い命が失われた事実から目を背けるわけにはいきません!
そもそも 今回のケースは 【体罰】なんでしょうか?
それとも 【暴力・暴行】なんでしょうか?
愛があれば【体罰】で 愛が無ければ【暴力・暴行】なんでしょうか?
ビンタ一発なら【体罰】で 二発以上になれば【暴力・暴行】なんでしょうか?
教育的な意味合いがあれば【体罰】で 感情的な行動であれば【暴力・暴行】なんでしょうか?
又、言葉の暴力という表現もありますが…
諭すように話せば【教育】で 激しく喚きちらせば【言葉の暴力】なのでしょうか?
理論的に話して追い込むのは【教育】で 感情的に話して追い込むのは【言葉の暴力】なのでしょうか?
とても難しい問題だと思います。
その さじ加減によってもそうですし 受ける側の人間によっても その影響が大きく違うと思います。
ただ…
教育的な意味を考えた場合 「罰を与える事によって 許してあげる!」 という考え方は 十分理解出来ます。
【許す】 という事は こういった問題を考える上で 一つの重要なワードではないでしょうか?
今回の事件に関する報道を見る限り この指導者は 日常的に【体罰】を与えていたということのようです。
こうなると 【許す】なんてワードは どこにも無いでしょうし、【暴力・暴行】といった表現が正しいんでしょうね~
もしかしたら その生徒も 同じ様なミスを何度も繰り返していたのかもしれませんが…
仮にそうだとしたら それは 指導者の指導力不足が一番の原因なのだと 私は思います。
《自分》の思った通りのプレイをしないから怒る! 又は殴る!
《自分》の言った事を理解しないから怒る! 又は殴る!
選手のため…  成長してもらいたいから…  奮起を促すために…
こういった もっともらしい言い訳が聞こえてきそうですが…
そうであるなら 
選手達が 思った通りのプレイが出来る様な 練習メニューを考え 指導すればいいだけの事!
選手達が 言った事を理解出来る様な 心に響く言葉を発し 伝えればいいだけの事!
要は そうした指導方法で それなりの結果を残してきたという自負から 《自分》中心の 甘い考えで 生徒達と向き合ってきたのだと思います。
強豪校にまで来てバスケットをしたいと思う選手達なのですから 試合に出るためには 殴られても我慢するしかない状況で…
自分自身の指導技術の足りなさを 【体罰】という名目の【暴力・暴行】に頼り 安易な指導方法を選んでしまったツケが 今回の自殺に繋がっているのだとしたら…
とても悲しい事だと思います。
そして こういった【体罰】なのか【暴力・暴行】なのか なんともグレーな指導をされている方は あちこちで見かけますよね~
保護者の中にも 我が子を指導者に売り込むためか 気に入ってもらうためかは判りませんが
「この子は バカですから 遠慮なく殴ってください!」 とか…
「叩かないと判らないんですよね~ ウチの子は…」 なんて会話も 良く耳にしました。(笑)
こういった事件がニュースになると 【体罰】の部分だけがクローズアップされがちで
そうなると 大方の意見は【体罰】反対になるわけで…
そんな意見が多く見受けられると、容認派の反論や 人間教育との混同に話がすり替えられていき
この指導者は 熱心で 情熱的な人間だった…  なんて評判が伝わってきて…
更には この指導者に殴られて私は成長した!  なんて美談まで飛び出して…
もう 何がなんだか…(苦笑)
ただ、私が思うには…
他人の物を盗んだとか  他人を傷つけたとか  人間として 犯してはならない行為を行った際に行う【体罰】と
スポーツ等を指導する上で行う【体罰】は 全く異質のものだと 私は思います!
上の【体罰】は そういった行為を戒め しかも その後に 【許す】という事で 再出発を促すものであり
下の【体罰】は 《自分》に従わない者 《自分》を理解しない者 に対する【暴行・暴力】であり ただの我がままで感情に任せた行為なんです!
それを裏付けるようなニュースが 今テレビで流れていました…
「強いチームを作るために 体罰は必要ですか?」 という市教育委員会の聞き取りに対し
「必要だと思います!」
「体罰によって 選手が成長している実感がありました!」 という回答をしたそうです。
試合に出たい!  その為にはコーチに逆らってはいけない!
そんな選手の心理につけ込んで 自分の感情に任せて【体罰】という名の【暴力・暴行】を 正当化して 日常的に繰り返していたのだとしたら…
本当に残念なことです。
もっとも そういった厳しい指導によって成長した選手がいる事を否定する気はありません。
しかし、現実には 一人の生徒が死に追いやられたわけです…
その現実を受け止めた上での 上記の発言であったなら 私は怒りすら覚えます!
【体罰】という問題が 今回の件で無くなる事は おそらく無いでしょう!
そういった教育を受けて育ってきた人も多いでしょうし 
そういった指導によって成功を収めた人にとっては その指導者は尊敬できる恩師であり そういった指導方法で人が成長すると信じているでしょうから。
【体罰】はダメだ!  と言ったところで 実際に身近なところで そういった光景を目撃したときに 果たしてどんな行動が取れるのか?
正直 それを咎めるような行動を取れるかどうか 私も自信はありません。
私に出来ることといえば…
そういった指導方法は間違っているんだ! という事を 身をもって自チームの選手達に教え
それを学んだ選手達が 社会に巣立っていき… 
【体罰】による指導を許さない・認めない 親・指導者に育っていく事を願ってやみません。
そんな事を言ってる私も 実は…
過去2回(覚えてる範囲で…) 選手に体罰を与えています。 (´Д`)
どちらも合宿中での出来事ですが、
一度目は ガタイの大きな選手が 何度言っても強いプレイが出来ない事に痺れを切らし…
両手で 選手の両肩を4~5回突き飛ばし ベンチ前から 反対側のサイドラインまで押し込みました。
二度目は 身体能力の高い選手が 何度言っても1対1に向かわない事に痺れを切らし…
右手で 頬をビンタ!
今でも脳裏に焼きついています…   辛い記憶として…
自分の指導力不足を棚に上げ 選手に 自分の感情を【体罰】という形で投げかけ 選手自身の成長力に頼るしか無かったのです!
【体罰】による指導方法の本質とは…
選手自身の成長力に頼るしか術を持たない 未熟な指導者!  という事なのではないでしょうか?
この事件が 今後の日本のスポーツにおける 指導者の意識改革や 指導環境の整備に繋がっていけばいいのですが…


12件のコメント

  1. SECRET: 0
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    今晩わ。
    ミソパパです。
    今年もよろしくお願いします。
    新年最初のコメントがこの記事からとは同じバスケットボールを楽しみ、また昨年から小学生に指導する立場として非常に悲しいニュースです。
    正直、私も体罰は当たり前の世代でも最後の方だったと思います。
    現に私もビンタは位は何度も受けました。
    しかし、私は指導している子供には今の所、体罰はしていません。
    やっぱり子供は褒めて伸ばす!を実践するようにはしています。
    ただし、社会やチームのルールを破る子供には容赦無く叱ります。
    大半の子供は納得しますが、なかには意図的に守らない子供もいるのが事実です。
    結局、どうしてもその子供ばかりを叱っている状況になるのですが、逆に、『なぜ自分ばかり?』と言われ困っています。
    この事件報道を見て、私も再度、指導のやり方を考えなければならないと痛感しています。
    ただし、そのような子供に媚びるつもりはありませんが、大変難しい問題ですね。
    駄文で長々とすみませんでした。
    では(o・・o)/

  2. SECRET: 0
    PASS:
    特に強豪チームは厳しい指導が許され易い雰囲気ありますね。
    しかし、今回は明らかに傷害事件です。
    指導の域を大きく超えています。
    個人的には「愛情のある体罰」には肯定的です。

  3. SECRET: 0
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    怖くてきびしい先生が良い先生と親たちには思われがちなんですよね~、でも実績のある先生といえども、師匠さんの云う ‘ 安易な指導方法 ’に走ってないか見極めないと~ですね。

  4. SECRET: 0
    PASS:
    >ミソパパさん
    こちらこそ よろしくお願い申し上げます。
    m(__)m
    でね
    こういった事件をキッカケに、自分の指導方法と もう一度向き合ってみる…
    そんな姿勢を持つ事が 大事なのではないでしょうか?
    指導者も 選手達と一緒に成長していきたいものですよね~

  5. SECRET: 0
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    >artさん
    愛のある…
    ここが非常に曖昧で 難しいところですよね~
    ┐(´-`)┌
    突き詰めれば…
    この言葉を使っていいのは、体罰を受ける側の人間だけなのかしれません!
    行う側は 相手がどう受け止めているかに関係なく、自分なりの理由を持っていますから…

  6. SECRET: 0
    PASS:
    >eggplant-nさん
    なまじ結果が出ているものだから タチが悪いのかもしれません!
    親の立場からも 冷静に見続けてあげないと…
    やはり子供ですからね~

  7. SECRET: 0
    PASS:
    今回の事件は、いろいろと考えさせられました。
    僕自身もかなり殴られてきた学生生活を送ってきたので、体罰と暴力の境目がよく判りません。
    ただ、今、小学生の女子の指導させてもらっている中で、運動能力、理解力が人によって様々です。
    何故出来ないんだ~って怒鳴る事は簡単ですが、自分の発した声がその子に伝わったのか?を自問自答するようにしたいものです。
    その上で、アドバイスの仕方や接し方に悩みながら、指導を続けていけたらと思います。

  8. SECRET: 0
    PASS:
    おはようございます。
    子供たちの為?→学校の為?→自分の名誉の為? による体罰であれば最悪ですね。
    勝利主義によりチームが勝つ指導というのも
    こういった残念な結末なんですかね。
    詳しいいことや本当のことはまだわかりませんがとても育成(教育)とは思えません。
    高校生くらいならまだ個人スキルのアップの段階でチーム戦術に当て込むのはどうかなと思います。
    僕らはミニバスや中バスを教えていますが、
    まだ初めてボールをさわるような子達を教えているので、到底教えるレベルが違います。
    でも誰でもできて当たり前でないということは
    よくわかるんです。
    出来るハズばかりの子達をどうチームにするか
    だけで指導しないで、出来ない子をどう教えるかも高校生くらいの段階では必要なんじゃないかなと思うんですけど。
    わけわからない長文ですいませんが、
    このような悲しいことが二度と起きないことを
    祈ります。

  9. SECRET: 0
    PASS:
    >フリースローさん
    ミニバスや中学でも 勝利至上主義的な考えが蔓延しているようで…
    全国で活躍すると 名将扱いされて…
    周りからはチヤホヤされて…
    指導用のDVDなんかも販売されたりして…(笑)
    小学生時代に たまたま身長が160を超えていたため チーム戦術上 インサイドのプレイだけを徹底的に仕込まれ、
    中学までは何とか活躍できたけど…
    高校に入る頃には 身長的にも小さい方になり アウトサイドでしか出場できないようになるものの、
    そんなスキルは持ち合わせていないため 最後はベンチ要員として 高校生活を終える…
    そんな選手を沢山見てきました。
    運動神経が発達すると言われている10~13歳位までの指導は 本当に重要ですよね!
    ミニバスの指導者に課せられている責任は とても大きいと感じています。
    話はそれましたが…
    こんな事件があったにも関わらず、未だに体罰が必要だと主張する指導者や それを容認する保護者達…
    スポーツ指導と 人間形成における教育をごっちゃにして議論する事自体 ナンセンスだと思います。
    日本のスポーツ指導が 良い方向に向かって行くことを 心から願っています。
    m(_ _)m

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