審判の悩み事

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No8287 の記事


■8287 / )  Re[3]: 訂正のできる誤り
□投稿者/ 8年目のミニ監督 ベテラン(243回)-(2021/05/30(Sun) 23:34:23) [ID:RVq8yYsl]
    > さて、44-3-2に与えるべきフリースローを与えなかった場合、が記載されています。
    > ここで、「誤りに気がついてゲームが止められるまでの間に、ボールのチームコントロールが一度も変わっていなかった場合は・・・」という記述があります。
    > 例えば、ボールがデッドにならずにコントロールがA→B→Aといった感じで1度でも変わった場合は、訂正は出来ないということだと理解しています。
    > それって、審判が誤りに気がついた時点でボールコントロールが変わっていなければゲームを止めて(中断して)いいということですよね?
    > あくまで審判が誤りに気がついた時点からが起点だとすれば、誤りが発生してから誤りに気がづくまでの間にコントロールが変わっていた場合は、考慮しないという理解で合ってるのでしょうか?
    > もしそうだすると、審判の心の中の気づき次第で判断、、、という事になるのですが。。
    >


    こんばんは。
    関連規則について整理しますね。

    競技規則の構成としては、まず44-1で訂正できる誤りを定義し、44-2で訂正手続きの原則を規定、
    その後の44-3で例外として特殊な場合の手続きを規定しています。

    まず訂正できる誤りは、

    ●訂正できる誤りの定義(競技規則44-1)
    ・与えてはいけないフリースローを与えていた場合。
    ・与えるべきフリースローを与えなかった場合。
    ・誤って得点を与えたり、取り消したりしていた場合。
    ・違うプレーヤーにフリースローを与えていた場合。

    そして原則は、

    ●訂正できる時間の限度(競技規則44-2-1)
    ・誤りの後にゲームクロックが動き始めてから最初にボールがデッドになり次にライブになる前
    (審判、コミッショナー、テーブルオフィシャルズのいずれかが誤りに気がつかなければならない。)

    ●訂正後の再開方法(競技規則44-2-4)
    ・誤りを訂正した後は、ルールの中で別途規定がある場合を除き、誤りを訂正するために審判が
    止めた時点からゲームを再開する。ボールは、誤りを訂正するためにゲームが止められた時点で
    ボールの権利を有していたチームに与えられる。


    その上で、特殊な場合の誤りの訂正手続きとして44-3-1〜44-3-3が規定されています。

    なので、44-3-1、44-3-2、44-3-3に該当しないケースは、44-2の原則に従うことになります。
    ということで、誤りの後にゲームクロックが動き始めてから最初にボールがデッドになり次に
    ライブになる前であれば、ボールのチームコントロールが変わっていても訂正は可能で
    適切なタイミングでゲームを中断してフリースローを「差し込み」、中断した状態から再開
    させるという処置になります。

    尚、誤りに気付くのは審判だけではなく、TO(ベンチの指摘を受けての場合も)のケースも
    ありますが、その場合はゲーム進行に影響しない方法でTOから審判に合図を送り、受けた
    審判はゲームに影響しないよう中断して、訂正の手続きを行うことになります。
    具体的には、誤りの後、最初に笛が鳴りタイマーが止まった時にTOが合図器具を鳴らして知らせる
    ケースや攻防が落ち着いている時にTOが手を振って審判に合図を送るケースなどがあります。

    公式戦の審判で、チームファウルのカウントミスからフリースローをスローインとしたものを
    訂正したことがありますが、結構あせります(笑)。
    ゲームに影響ないタイミングで中断、TO席で事実を確認、訂正と再開の方法を両ベンチに説明して
    処置を行うという一連の対応を落ち着いて実行することが大事だと思います。

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